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ファシリテーターは 組織内の「信頼」を構築する

ビジネスモデルキャンバスの中心に位置する「価値提案(Value Propositoin)」 
これを考えてもらう際に、このように問いかけますよね?

 「どうして他社ではなく、われわれの製品・サービスが選ばれるのか?」

相手から「ブランド」「実績」などと共に、よく挙げられるのが「信頼」。

特に最近は、シェアリングエコノミーの台頭もあり、「信頼」がビジネスモデルの中でも、そして”価値提案”(VP)以外においても非常に重要です。 

ベストセラー『シェア<共有>からビジネスを生みだす新戦略』の著者レイチェル・ボッツマンの最新作『TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか』には、われわれファシリテーターが心得ておくべきポイントが数多く示されています。 

いくつかを「シェア」しながら、組織内における信頼の構築について考えてみました。

信頼とは、 
期待に対する自信であり、 
結果の予想であり、 
物事がうまくいく可能性が高いと期待することです。 

つまり、組織内においてファシリテーターが担う「役割」とは、「信頼」に対する期待です。 

また、信頼とは 
「知っている」ことと、「未知」で不安定・あいまいな状況の隙間(GAPやリスク)を埋める、または橋をかけて先に進むための「方法」であるとも言えます。 

VUCA(Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ) 、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ))の時代、組織内のあちこちに存在する「未知」に橋をかけ、安心を提供するのが「ビジネスモデル・キャンバス」等のツールであり、これを提供することがファシリテーターの役割です。

 

一方、信頼とは「正直さ頼りがい有能さ」の3要素で成り立っています。

つまり、組織内の文脈で言えば、ファシリテーターは「GAPを埋められる適切なツールを提供し、期待どおりの成果にたどり着かせる」ように場をガイドします。

その結果、周囲のメンバーが「心配せずに頼れる」存在として認知してくれます。

ファシリテーターの「有能さ」を高めるためには、

  • BMC・VPCやその他のToolbox
  • テクニックを学び合うこと

が重要です。(ゆえにBMIAでは、ツール・メソッドを学び合う場を提供しています) 

さらに、チームや周囲の直接面識ある方を超えて、組織内外からの信頼を得るためには、「つながり」を意識的に利用することが重要です。 

  • 同僚や先輩・後輩が以前に依頼してくれたか
  • その人からの紹介、口コミであるか

こうすることで、直接的な面識や繋がりのない人にも「信頼」が届きます。

信頼が連鎖することが、営業・プロモーションであるというわけです。 

まずは、自身の努力で獲得できる「信頼」をレベルアップし続けるために、お互いに学び合い、励ましあう仲間がいれば最高ですね。

もし、孤軍奮闘で疲れた、寂しいという場合は、BMIAのメンバー=仲間になって、ともに学び合い「信頼」を磨きあげませんか? 

代表理事 山本 伸

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