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政府提唱の経営デザインシートに…

みなさん、こんにちは、理事の岡田明穂 in Osakaです。

 

かつて、ビジネスモデルキャンバス開発者−アレックス・オスターワルダー先生は、こうおっしゃったと聞きます(2013年来日時)。 

ビジネスは、計画からデザインする時代へ! 

それから5年後の昨年、わが国政府からは、 

●経営をデザインする 

というコンセプトと共に、未来を構想する思考補助ツールとして「経営デザインシート」が示され、今後、その考え方の普及促進が図られる方針となっています。 
*経営デザインシートについては、内閣府知的財産戦略推進事務局発行「経営をデザインする」をご参照ください 
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keiei_design/siryou01.pdf 

 
この経営デザインシートは、ビジネスモデルキャンバスと親和性がとても高く、BMIA地域ビジネス分科会では、早くからその点に着目、3月19日にはその二つを組み合わせたワークショップを大阪にて開催いたしました。 

*その時の様子は、首相官邸ホームページ「経営をデザインする」にて紹介されているほか(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keiei_design/index.html )、間もなく発行されるBMIA Annual Guide2019にも掲載されています。

 

4月中旬には、経営デザインシートの本格的普及促進にあたり、そのテキスト(入門編/応用編)が公表されたのですが…、ナント!その中で、ビジネスモデル・キャンバスが、「ビジネスモデルより詳細に検討する際に活用できる」ツールとして紹介されました(応用編にて)! 

また、バリュー・プロポジション・キャンバスについても、そのものではないものの、その要素(将来の顧客・社会の「困りごと」「実現したいこと」等)が随所にちりばめられていて、さらに親和性・互換性・連結性が高まったものとなりました。

 

 

 

今後この経営デザインシートは、「価値デザイン社会」という未来社会を実現するための重要な国家戦略の一手段として位置づけられ、その考え方の普及促進が強力に図られる動きとなっているようです(画像「知的財産推進計画2019」全体イメージ案参照−H31.4.22知的財産戦略本部検証・評価・企画委員会資料より)。 

 

VUCAの今、未来は予測するものではなく創るもの、それを実現するための価値創造メカニズムの進化、すなわちビジネスモデルの進化が(経営デザインシート内で示されている「価値創造メカニズム」という概念は、BMCにおけるビジネスモデルにほぼ相当すると認識できます)、今後国家戦略の一環として広く呼びかけられるようになるととらえていいでしょう。 

そのテキストで、ビジネスモデル・キャンバスが紹介されたということは、私たちビジネスモデル・キャンバスの使い手に、大きなやりがいと責務が提供されたように、私には思えてなりません。 

みなさん、「価値デザイン社会」の実現に向け、ご一緒に力を尽くしませんか?

 

尚、経営デザインシートとビジネスモデルキャンバスを組み合わせての効果的な「未来のデザイン」の具体的方法については、今後折にふれご紹介していきたく思いますので、どうぞお楽しみに。

 

それでは!

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