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在宅勤務中、 何が自身に「嗚呼…」と叫ばせたか 記録しよう

在宅勤務中、何が自身に「嗚呼…」と叫ばせたか記録しよう。
How do you feel to stay home?

非常事態宣言が解除された地域の皆さん、仕事や生活は日常に戻っていらっしゃいますか? もちろん、全てがYESではないでしょう。
むしろ「戻りたくない」ことが見つかって、少々戸惑いを感じているかもしれません。
とあるブログ記事に14万人がアクセスし、出版が決定したと知りました。
https://note.com/noritaka88ta/n/na4a411d9eac6

このメルマガの読者さんは約1,300名(汗)、はさておき・・・今後の日本、世界がどうなっていくのか?

記事中の示唆深い論点の中から、3つのキーワードと、自身の個人的な問題提起をしてみます。

1)ビデオ会議がデフォルト
もう元には戻れないランキングがあるならばはダントツNo.1でしょう。移動と準備コストが激減し、また「不要不急」ではない会議や、会わなくても良い人を避けられるので(笑)、この状況がコロナ以前に戻ることはあり得ませんね。

2)時間枠が細切れになっていく。
対面では五感でコミュニケーションできていたものが、オンラインでは視覚と聴覚に偏って負荷がかかります。加えて、PC/タブレット等の画面を見続けていると、疲労から、いつもより早く集中力が途切れがち。一方でオンラインでのワークショップ、全員発言の環境整備には今まで以上に工夫が必要です。画面を通して声、文字、絵など「伝え方のデザイン」は、ファシリテーターにとって無視できません。

3)リモート・トラストとスピード感
皆さんは、これまで1度もリアルに会ったことがない相手に、仕事をお願いしたことがありますか? 今後は、そうしなければならない状況が発生、もしくは増加していきます。初対面がZoom越し、となると自身の第一印象や、短時間で信頼感を得るためのスキル・マインドセットを獲得し向上しなければなりません。

記事中ではこのスキルを「リモート・トラスト」と呼び、リモート・トラストに自信を持つならばどこでも、世界の誰とでも働くことが出来ると論じています。
かつ、会議は短時間化しますから、意思決定もスピードを上げていかないと…。

—いかがでしょう。

記事の中では、他にもいつくかの変化が議論されています。実は、「変化の兆し」を掴み新事業を構想したい我々イノベーターにとって、「今」ほどの好機はありません。想定外の変化によって、強制的に起こった大変化、それによる仕事・生活への影響。

連日連夜、マスコミから流されるネガティブな情報。今こそ、新しい事業機会を発掘するチャンスです。

そのためにできる、簡単な行動とは・・・自分の行動を記録することです。
在宅勤務で、Zoom会議で、PCを何時間も見続けて、1日の歩数が300歩で、上司から30分に一度チャットが来て、ワークショップの最中にWiFiが落ちて・・・

1日の中で何度も「嗚呼…」と叫ぶ、その時こそ、何が自身の感情を動かしたのかを記録することです。

その際のメモの取り方とは、

今日も1日、在宅勤務。自宅から会社のVPNに接続し、全員オンラインで参加するワークショップを進行しなければならない。が、しかし・・・進行中に突然、通信が途切れてしまった。5分かけて復帰も、参加者の顔が見えずテンションがわからず。。。結局、動揺を隠しきれずあたふたと進行。最後のまとめまで辿りつかず、中途半端だったなぁ(涙)。

もうお分かりですね。

状況、ジョブ(〜したい、しなければならない)、Pain(嫌だったこと、不満)もしくはGains(嬉しいこと、期待)が含まれています。走り書きでも良いので、1週間続けてみてください。

そして、オンライン・ワークショップの参加者や会社の同僚との会議にて、会の冒頭か最後に一言、尋ねてみましょう。「こんな人、いませんか?」と自身のメモを何枚か、読み上げます。同じようなジョブとPains/Gainsを持つ多数の在宅勤務初心者から、同情・共感の声が得られるはず(その際、チャットやオンライン付箋紙に黙って記入してもらえば、エビデンスの蓄積も可能ですね)。

きっと多数の「不満」が溜まるでしょうから、それらをバリュープロポジション・キャンバス(の右側)に構造化してみてください。大変化の影響は、身近な仕事や生活にも間違いなく歪みを与えています。

「不満」の解消こそ、新たな事業機会です。

ところでBMIAも大変化にいち早く対応すべく、オンライン化を急ピッチで進行中です。GW中には初めて「BMIAオンライン版コンサルタント基礎講座」を実施、3回に分割しZoomとGoogleドライブを用いた共創は、概ね好評でありほっとしています。

もちろん、改善点は幾つもあれど、最も評価された点は「誰でも、どこからでも」参加できるということです。かつ、細切れ分割することで、じっくりと振り返ることができ学びが深まったという声も複数、いただきました。今後、応用講座やFORTHイノベーション・メソッドのトレーニングもオンライン化を進めていきます。ご期待ください!

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